我々が7月末にリリースした「ニュースモンスター」ですが、実は最初に審査に出したのが6月頭ですから、実に2ヶ月近くRejectされていたことになります。

そして以下の記事に全く同じことが書いてあったので、私の方でも追記のようなイメージで書いておきたいと思います。
AppStoreの招待ID制リジェクトをめぐるやりとりとiOS6でのAppStore変更のまとめ

NewsMonster (Version 1.02) App
カテゴリ:ニュース
価格:無料
デベロッパ名:Alleyoop Co., Ltd.
リリース日:2012/07/20
対応デバイス:全機種
現Ver.の平均評価: (無し / 0件の評価)
通算の平均評価: (4.0 / 2件の評価)
Game Center:非対応
 
まずニュースモンスターの招待コードですが、
・アプリ内で招待コードボタンを押すと新しいコードが発行、表示される。
・このコードをメール等で招待したい人に送る(アプリ内に送る仕様はないので、ユーザーが何らかの手段で送る)
・1つのコードでは1人分しか効果がない。
・アプリ内に招待コード入力欄がある。
・招待コードを入力すると、招待した側(コード発行側)と招待を受けた側(コード入力側)の双方に「レアエッグ」を1個づつ配布。

というものでした。

いわゆるいろんなアプリで実施されている招待コードと同じような仕様です。

しかしこれが記事にもあるように、
・ガイドライン11.1に抵触する
とRejectを喰らいました。

ここには、
招待コードで配布されるアイテムがUnlock Itemだとの指摘がありました。

しかし、「レアエッグ」は、非課金でも普通にプレイしていれば入手できるようになっておりアンロックアイテムではありません。ここで言うアンロックアイテムとは、招待コードでしか入手できないアイテム、もしくはそれがないと先に進めないようなアイテムを指します。

そこで、
・「レアエッグ」はアンロックアイテムではない。
・通常プレイでも必ず1個は入手できる。
・通常プレイでも確率により2個以上入手できる。
・招待コードがあれば、2個目以上を確実に入手できるだけで、特別なアンロックアイテムが招待コードで貰えるわけではない。

という部分を争点に必至でつたない英語で訴えました。スクリーンショットも数枚付けて、ほら、通常プレイでもレアエッグは出るんだよ、バカヤロウ!と。

以前から「他のアプリは何故いいんだ?」と言っても無駄です…との記事を見ていたので、ここは絶対そういう文面にならないよう気をつけました。

1回Reject喰らって即反論を送っても次の反応までまた1weekから10日かかります。
ここで2回やりとりしたので、それだけで3週間を費やしてしまいました。

しかしここでもアンロックアイテムだからガイドライン11.1に抵触するという論調のままで、不服ならアピールボードに上げるよう言われました。当然即あげてまた次の判定まで10日あまり。
全く進展せず、アピールボードの方から
「もうすぐ電話させてもらうよ、日本語話せるから心配しないで」
との返事が。

ここから実に17日間も電話を待つことになります。
その間3回催促していますが、結果的に17日間もかかりました。

電話で話をしましたが、結局招待コードでアイテムを配布するという行為がNGで、これを排除しないと審査を通らないと言われました。
そこで、電話だしちょっとだけ・・と、「でも他のゲームアプリは招待コードだらけなんだけど何故いいの?」と聞いてみました。

すると、
「え? そうなの? それは本来だめなんだけどな。」との回答でした。
思わず「◯リオン◯ー◯ー」とかタイトル名言いそうになりましたが、その時は「Appleのレギュレーションが変わってきたのかな」と思い、その場で電話は切りました。

で、即招待コードを排除して再審査に出すと、また1weekかかりましたが一発で審査を通過しました。最初の審査出しから2ヶ月近く経っていました・・・

7月下旬に審査を通った時点ではまだ納得がいかず、何がだめだったのか、何故他のゲームでは招待コードがOKなのか理解できなかったのですが、今回この記事を読んで大体理解できてきました。

■Appleは現状、招待コードでアイテムやゲーム内通貨を配布する仕様を認めていない
■アンロックアイテムがNGうんぬん・・と言うのはガイドライン11.1項を当てはめるためで、的外れな理由の場合がある
→招待コードで何かを配布する仕様自体をやめないと堂々巡りの可能性大
■反論を続ければ、3.1項を適用してくるなどNG理由は変わる可能性があるが審査が通過するわけではない
■他のアプリはよくて何故ウチはだめなの?は言っても無駄
■Appleは絶対結論を変えない
■現状招待コードが入っているアプリも、次回Vup申請で落とされる可能性大
■現状招待コードをうまく隠して(Appleを騙して)実装しているアプリはガイドライン違反になる(かも)


ということです。

本来はユーザーが増えれば課金ユーザーの確率もあがり、3割を取るAppleにもメリットがあるのですが、それよりも抜け道でAppleの不利益になるアプリの登場を防ぎたいのでしょうね。

招待コードを安易に付けたアプリはほぼ確実にRejectを喰らうと思うので、そうならない仕様や工夫を情報交換できたらなあと思います。